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新型コロナの言葉をやさしく解説

~ニュースがもっと分かりやすくなる基礎知識~

「コロナ」という言葉、毎日のように聞くけれど、ニュースやネットでは専門用語が多くてちょっと分かりづらいことってありませんか?

「COVID-19ってウイルスの名前じゃないの?」
「SARSって何?どこがコロナと関係あるの?」

今日はそんな疑問をすっきり整理して、患者さんやご家族に役立つ“コロナ用語の基礎知識”を、わかりやすくまとめてみました。


ウイルスと病気の名前の違い

🦠 SARS-CoV-2(サーズ・コーブ・ツー)

これは「新型コロナウイルス」そのものの名前です。
2003年に流行した「SARS(サーズ)」の仲間なので「2」という数字がついています。

😷 COVID-19(コビッド・ナインティーン)

こちらはウイルスによって起こる病気の名前
「Coronavirus Disease 2019」の略で、「2019年に登場したコロナウイルスの病気」という意味です。

👉 ポイントは「ウイルスの名前」と「病気の名前」は別物、ということです。


よく耳にする「変異株」って?

ウイルスは体の中で増えるときにコピーのミスをします。これが「変異」と呼ばれるもの。その結果、少し性質の違うウイルスが生まれます。

過去にはこんな名前の変異株がありました:

  • アルファ株(最初に広がった変異株)
  • デルタ株(感染力が強かった)
  • オミクロン株(現在も続いている主な系統)

地名だと差別につながるため、WHOがギリシャ文字を使って呼ぶようにしました。


「感染が広がりやすい株」どうやって分けてるの?

世界保健機関(WHO)は、変異株を次のようにランク分けしています。

  • 懸念される変異株(VOC)
    感染力が強い、重症化しやすい、ワクチンが効きにくいなどの特徴がある株。
  • 注目すべき変異株(VOI)
    広がりはあるけれど、まだ大きな影響は確認されていない株。
  • 監視下の変異株(VUM)
    とりあえず見守り中の株。

最近ニュースで出てくる「ニンバス株」は、この「監視中(VUM)」のグループに入っています。


ワクチンや免疫との関係

💉 ワクチン

現在使われているワクチンは「重症化を防ぐ」効果が中心です。感染を完全に防ぐわけではありませんが、入院や死亡のリスクを下げてくれます。

🛡️ 免疫逃避(めんえきとうひ)

過去に感染したりワクチンを打ってできた免疫を、すり抜けてしまう性質のこと。変異株が心配される理由のひとつです。


検査のちがい

🧪 PCR検査

ウイルスの遺伝子を調べる方法。とても正確ですが、結果が出るまでに時間や専門の機械が必要です。

🩺 抗原検査

ウイルスの一部を調べる方法。15分くらいで結果が出ますが、感染初期は見逃すこともあります。市販の検査キットはこのタイプです。


長く続く症状もある

😮‍💨 ロングCOVID(後遺症)

感染が治っても、次のような症状が数週間〜数か月続くことがあります。

  • だるさ
  • 味やにおいが分かりにくい
  • 集中力が落ちる(ブレインフォグと呼ばれることも)
  • 息切れ


毎日の生活で大切なこと

コロナ対策といえば、やっぱり基本はこれです。

  • 手洗い・アルコール消毒
  • 室内の換気
  • 体調が悪いときは無理せず休む
  • 高齢者や持病のある方は特に注意

「3密を避ける」という言葉もありましたが、これは今も変わらず有効な対策です。


まとめ

新型コロナについてのニュースやネット記事は、どうしても専門用語が多くなりがちです。でも、

  • ウイルスの名前(SARS-CoV-2)
  • 病気の名前(COVID-19)
  • 変異株の意味
    このあたりを押さえておくだけで、ずいぶん分かりやすくなります。

これからも新しい株が出てくるかもしれません。でも、正しい知識を持っていれば、不安に振り回されすぎることなく、冷静に対応できます。


👉 次回は「最近話題のニンバス株とは?」について、さらに詳しく取り上げたいと思います。

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